銀行預金は本当に安全?

いま、若い世代の人たちは銀行預金の金利はゼロ金利で当たり前の感覚だと思いますが、かつてバブル時代は1億円あれば利息で普通に暮らせるほど金利が高かったのです。

この超低金利時代に突入して早や20年経過していますが、金利は一向に上がる気配すらありません。

皆さんは現在1年ものの定期預金金利をご存知でしょうか?

メガバンクは足並み揃えて0.01%です。

1億円を預けてもたった1万円の利息しかなく、税金を引かれると約8千円で馬鹿にしたような利息額です。

預貯金は元金保証で安全資産と言われていますが、果たしてこのような超低金利時代も同じことが言えるでしょうか。

いま、国は日本銀行の金融政策でインフレ率をなんとか2%に持っていこうとしています。

とは言えなかなか達成できずに漸くデフレを脱し、緩やかなインフレが起こりつつあります。

ただ金利はゼロ金利のままで、このままインフレが進めば、貨幣価値は下がってしまい実質元本割れを起こしてしまうことになります。

銀行預金は本当は、元金保証ではなく、額面保証でしかないのです。

つまりインフレが起こると今日100円で買えるものが1年後100円では買えなくなるのです。

そのことにほとんど気づいていないのは平和な日本の国民性でしょうか。

2018年04月24日